昨日、米FOMC(連邦市場公開委員会)は0.75%の利上げを決定しました。
前回6月の会合で約27年ぶりに0.75%の利上げを行い、2か月連続の大幅利上げとなりました。
市場は景気後退を懸念していますが、消費者の生活を圧迫するインフレ退治を優先した形です。
これで、米国短期金利の指標とされるFF(フェデラルファンド)レートの誘導目標は2.25~2.50%となり、米国の金利は新型コロナ登場前の水準まで戻りました。
米国のインフレはどの程度になっているのでしょう?
ザっとした例を挙げると、下のようです(全て日本円に換算していますがあくまで参考値です)。
・卵1コ 100円
・トイレットペーパー1ロール 100円
・牛乳(1.9㍑) 650円
・ざるそば 2222円
・ダブルチーズバーガーセット 1400円
・から揚げ定食 2600円
・夕食に家族で外食 ラーメン4杯・餃子2皿・ビール1本 1万2000円
といった感じのようです。日本と比べると、かなり高いですね。
下図は最近よく取り上げられている「平均賃金の推移」です。
米国は物価上昇と同じように賃金も上昇しています。一方、日本は20年以上ほとんど変わっていません。
この点から考えると、日本の方が物価上昇に対する抵抗力も低そうですね。