個人顧問先から要望があり作成した資料です。
変動相場制に移行した1973年以降のドル円相場の推移(毎月末17時の相場)になります。
全体的に見ると円高になっていることがわかります。そして、1985年のプラザ合意以降75~150円の間で動いているように見えます。
為替相場は絶対的なものではなく相対的なものです。
そのため、イレギュラーなこと(国家破綻やプラザ合意のような複数国間での共通合意など)がない限り、ボックスで動く可能性が高いようです。
先日、米国がコロナショックからの金融緩和策を転換し利上げの実施しました。一方で、日本は十数年来の大規模金融緩和策を継続しています。
今後、両国金利差をベースにドル高・円安に動きやすい環境になりそうです。
一方で昨今のような資源高の状況では、円安はコストプッシュインフレを後押しすることになりかねません。
2012年に黒田日銀がスタートして10年。
コロナの影響で世界は大きく変わりました。
「そろそろ、日本の金融政策も変える時期に差し掛かっているのではないか」、そう考えさせられる資料でしたのでブログで共有させていただきました。