2008年9月に米国の投資銀行大手リーマン・ブラザーズが負債総額6000億ドル超となる史上最大規模で倒産したことを機に発生した世界的な経済・金融危機。
決して、「(サラ)リーマン・ショック」の略ではありません。
リーマン・ブラザース社は米国の住宅市場の悪化による住宅ローン(サブプライム・ローン)問題により経営破綻しました。
当時の米不動産市場はバブル状態で、住宅価格は右肩上がりだったため本来住宅ローンが組めない低所得者層(サブプライム)でも不動産(住宅)を購入することができたと言われています。最悪、支払が滞っても住宅を売却すれば元金+αが手元ににに凝るという発想から爆発的な住宅購入ブームとなりました。一部では飼っている犬の名前でも住宅ローンが組めたそうです。
このローンを証券化し、金融商品の投資対象にした高金利商品が爆発的に売れました。配当の原資はサブプライム総が支払う利息の一部となります。この元締めの一人が米リーマン・ブラザースでした。
米住宅バブル崩壊後、住宅価格の下落と同時に、これら金融商品の価値は暴落。ほぼ紙切れになったそうです。
当然、米リーマン・ブラザースの受けた損害は甚大で、破綻は時間の問題。1990年だ樹の日本におけるバブル崩壊と同じ状況に陥りました。同月の米株式市場の下落率は11.6%で、その後も株価は下落を続けました。
リーマン・ブラザースの破綻が金融業界の世界的不振に繋がり、世界的な金融離れに直結しました。
ちなみに「リーマン・ショック」は日本における通称です。
リーマン・ショックを題材にした映画に「マネー・ショート」があります。
リーマン・ショックに興味のある方はこちらを見ることをお勧めします。